2022/05/02
神経について
こんにちは今日は自律神経についてお話になります。
自律神経失調症などと言った言葉を聞いた事があるのではないでしょうか?
では自律神経とはどういった働きがあるのでしょうか?
それではまず最初に神経の大まかな種類について説明していきます。
大まかに分けると神経は2つの種類に分類されます。
中枢神経
脳と脊髄の事で全身に指令を送る神経系統の司令塔的な働きをしています。
末梢神経
中枢神経からの指令を、体の内外の諸器官に分布する神経とを結び、情報の伝達を行っています。
末梢神経には、運動神経と自律神経のふたつがあります。
自律神経が出てきましたね。
それではここからが自律神経のお話になります。
自律神経
自律神経は、内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、 意思とは関係なく24時間働き続けています。 自律神経には、体を活動モードにする「交感神経」と、 休養・回復モードにする「副交感神経」の2種類があります。 この2つは“アクセル”と“ブレーキ”の関係にあり、 状況に応じてどちらかが優位になり、 体のあらゆる働きをコントロールしています
交感神経と副交感神経
交感神経
大昔には、狩りや戦い、危機からの脱出など、生命に直結する事態が多く、そんなときに交感神経が瞬時に活性化されました。現在では、気合いを入れて仕事をしようとするとき、スポーツなどで勝負に出るとき、トラブル回避の際などには、交感神経が優位となり、血液循環や代謝を上げて活動性を高めます。
副交感神経
どんな人にも、活動性を下げて回復モードになる時間が必要です。
副交感神経は、体の各部分の活動性を下げ、
次の活動に備えて回復、修復させるために働きます。
食事中、食後、 心身ともにリラックスしているとき、寝ているときには、
副交感神経が優位にはたらいて、回復優先モードになっています。
そしてこの交感神経と副交感神経のバランスの乱れが様々な健康面でのトラブルを引き起こすのです。
自律神経のトラブルによる症状
外部からのストレスや自分で作ってしまったストレスも含めて、
自律神経にストレスがかかると、交感神経優位(興奮・緊張モード)の状態になります。
ストレスが続くと副交感神経の働きが低下し、なかなか疲労が回復しません。
またストレスがかかると副腎皮質からステロイドホルモンが出て、
血圧や血糖値の上昇など身体にさまざまな悪い影響を及ぼします。
自律神経失調症
自律神経の乱れから、不安や緊張感が高まり、
吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、
不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる病気です。
これらの症状は人によって大きく異なります。
神経性胃炎
自律神経がバランスを崩すと、臓器にも悪影響を及ぼします。
胃酸が過剰に分泌され、胃の痛みや胸やけを感じる
過敏性腸症候群
自律神経の乱れから、腸のぜん動運動に異常が生じて腹痛を伴う下痢や便秘が起こる
過呼吸症候群
突然浅く速い呼吸を繰り返し息苦しさの他、めまいや手足のしびれが現れる
それ以外にも多汗症やパニック障害など様々な症状が確認されています。
自律神経の乱れる原因
不規則な生活
人体は通常、日中活動し、夜間に休息するようプログラムされています。
夜更かしをする人は、視床下部の機能が乱れます。
また睡眠不足が続くと、成長ホルモンやインスリン、
食欲制御ホルモン、そしてストレスホルモンと呼ばれる
ステロイドホルモンなどのバランスが乱れます。
これがさらに自律神経の乱れを増悪させ、悪循環に陥ります。
暴飲暴食などの食生活も自律神経支配の胃腸を弱らせてしまいます。
気象病
気圧や気温の変化もカラダにとってはストレスです。雨が降る前や台風の時などに、めまいや頭痛、肩こり、気持ちが不安定になります。気圧の変化が耳の中にある内耳(ないじ)から脳へ伝わると、視床下部にある自律神経が反応しバランスを崩し、不調が生じてしまうのです。
心や感情の問題
私たちの心と身体は心身相関といい互いに密接に関係しております。 外部からのストレスは、自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を及ぼします。 そして不安やイライラなどの感情やめまいや腹痛などとして現れます。 それ以外にも攻撃的行動や依存症等、さまざまな形で現れてきます(ストレス反応)。
「やりたくないけど仕事だからしょうがない」「自分に選択肢がない、どうにもならない」
など自身の本能や感情を理性によって抑えられると、
本能を司る大脳辺縁系と理性を司る大脳皮質の間で無理が生じてきます。
そのような状態が続くと、交感神経が常に興奮したままの状態となり、
副交感神経が抑制されて、リラックス、回復モードになれなくなります。
悪い姿勢
自律神経は脳から脊髄を通って全身へ信号を送り出すため、
姿勢が悪く背骨が歪んでいると、自律神経が乱れる原因になるのです。
長時間のスマホ作業やパソコン仕事が多い人は姿勢が崩れやすいので要注意です。
普段から出来る予防法
脳腸相関
ストレスで胃が痛くなるなど脳と腸は自律神経に深く関係しています。
発酵食品やヨーグルトなどで腸内環境を整えましょう。
ライフスタイルを見直す
当たり前の事なのですが出来ていない方が多いです。
早寝早起きは病知らずともいいます。 睡眠時間とれていますか?
適度な運動もいいです。ただやり過ぎ、
頑張り過ぎ、は逆に交感神経優位になってしまうので気をつけましょう。
猫背など姿勢は崩れていないでしょうか?
食事はゆっくりと時間をかけて沢山嚙んで食べてください。
リラックス出来る楽しい時間がつくれるといいですね。
ストレス
人に話すだけでも効果があります。 抱え込み過ぎるのもよくありません。
ストレスマネジメント的な本を読んでみるのもいいでしょう。
自分にあった気分転換の仕方、 ストレスの手放し方を見つけられたら一生モノです。
最後に
最後までありがとうございました。
色々試していい変化を感じたら、それがあなたにあったメンテナンス方法です。
因みに自分はアドラー心理学の「課題の分離」
という考え方を知ってからストレスが軽減しました。
いずれご紹介する機会もあるかも知れません。
当院にも自律神経のお悩みで来院される方も少なくありません。
現代の生活スタイルではどうしても乱れやすいのだと思います。
中々自分1人ではメンテナンスは難しいと感じるならば その時は是非ご相談くださいね。